『採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』を読んだ

1週間(8月9日まで)限定で無料公開されていたので読んでみた。

hrzine.jp

非エンジニア向けに書かれているので技術についての詳細な説明はないが、エンジニアに関する用語説明が豊富でざっくりとした業界の全体像をイメージすることができた。

まず、Web アプリケーションの仕組み、プログラミング言語、ライブラリ、フレームワーク、データベース、OS、インフラの理解。概念については学習済みではあるが、Vagrant(ベイグラント)や Kubernetes(クーバーネイティス)など、聞いたことはあるけど名前しか知らないものの位置付けを知ることができた。

  • VagrantVirtualBoxVMWare を用いた仮想環境の構築を簡単なコマンドで実行できるようにするツール。
  • Kubernetes:コンテナ化したアプリケーションの管理を効率よく行うためのシステム。

そしてエンジニア関係の職種について。

エンジニアの職種(フロントエンドエンジニア、SRE など)からエンジニアに関係のあるいろいろな職種(プロダクトオーナー、プロジェクトリーダーなど)まで一つひとつ説明されている。知っているものも多かったが定義を調べたことはなかったので、自分の中のイメージが間違っていなかったことを確認できてよかった。アーキテクト(システム全体の設計を行う役割を持つ職種)など初めて聞く職種もあった。組織構成が受託会社と事業会社で異なることや、呼称・役割分担は会社によっても意味合いが異なることが多い点も言及されている。

開発についての章では、開発工程、チーム開発の手法に加えて DDD や TDD の説明もあった。

ドメイン駆動設計(Domein-Driven Design)とは、ビジネス側とシステム側で共通の言葉を使って開発していこうという設計思想。TDD はちょうど今学習中なので、別途ブログにまとめる予定。

そして、エンジニアリングの知識をどう採用業務に応用していくかについて。

この本が対象としているのは、エンジニアを採用する側の担当者。自分は数ヶ月後に就職活動を始める立場として、相手(企業)がどういう意図を持って採用活動をするのか知っておくに越したことはないと思ったので読んでみた。実際に読んでみると、エンジニア採用の難しさや、転職するエンジニアがどういう考えを持っているかなど具体的にイメージを持つことができた。

あらゆる採用のゴールは「採用すること」ではなく、採用を通じて「組織課題を解決すること」です。

採用される側にとっても、採用はゴールではなく、採用された後、業務を通じて自分自身が成長することと、会社に利益を出すことがゴールだろう。採用されるためには、自分はどういう組織課題を解決することができる人材なのかをアピールすることが必要だと知った。

自分の場合は未経験なので就職活動は楽なものにはならないと思うが、相手の立場を考えることを忘れないようにしたい。