今年は新型コロナウイルスの関係で中止になってしまった RubyKaigi。9月4日・5日に代替イベント RubyKaigi Takeout 2020 がオンラインで開催された。
2日目はリアルタイムで参加できたが、1日目はあまり参加できなかった。ちゃんと録画を見てから感想をまとめようとも思ったが、現役プログラマでも理解が難しい部分もあるらしいので諦める。
9月19日、SmartHR さん主催の感想戦に参加したので、簡単な感想だけ書いておく。
初見/見逃した人も大歓迎 | RubyKaigi Takeout 2020 感想戦@仮想松本 - connpass
感想戦の感想
SmartHR の Rails エンジニアの方々(7〜8人ぐらい)が RubyKaigi Takeout の録画を見ながら感想を言い合うというイベント。Twitter での質問などにも随時答えてくれていた。一般参加者は YouTube Live で観覧。
参加者に、RubyKaigi Takeout の発表者や Matz さんまでいらっしゃって、そういう方々も急遽 ZOOM に登場して盛り上がった。YouTube Live の参加者数は70人ぐらいだった。
ときどきピリピリしたムードになっていたのが少し気になったが、全体的には面白いイベントだった。それから、「仮想松本」ということで事前に松本のノベルティを送ったり、感想戦中に松本のお酒を飲んだり松本感を出していたところがよかった。エンジニアじゃないので申し込まなかったが、松本の名産品をもらえた人たちが羨ましい〜
オンラインイベントの「可能性」
オンラインで開催された RubyKaigi Takeout 2020。感想戦もオンライン。ということで、オンラインイベントについてどう思うかという話題。
Matz さんは週1ペースで東京へ行っていて、移動の負担が結構あったことを知ったそう。
個人的にはオンラインよりオフラインが好きだったが、最近はビデオチャットなどへの抵抗も全くなくなって、地方にいながらいろいろなイベントに参加できるという恩恵に与っている。東京に借りている部屋に住むことはあるのだろうか…。
RubyKaigi Takeout 2020 について
主に Matz さんによる Keynote について。
Matz さんはご自身のことを「言語デザイナー」とおっしゃっていた。「言語をデザインする」のは難しいと。オープンソースは進化し続けないといけない。前に進み続けなければいけない宿命。面白くやっていればどんどん新しい人が入ってきてコミュニティが盛り上がる。
Ruby1.8 => 1.9 のギャップについて。文字列のクォーティングなど移行するのが大変で、1.8 を使い続ける人がいた。コミュニティ断絶の危機。完全に移行するまでに5〜7年かかった。パフォーマンスがものすごく向上したから乗り越えられた。
Python 2 => 3 は、15年ぐらい分断が起きた。パフォーマンスの向上というようなエサが足りなかった。PHP8 はプロジェクトそのものがキャンセルに。PHP5 から誰も移行しなかった。
互換性を維持しながら、Rubyという言語をよりよくしていく。互換性は大事。でも進化し続けければならないという矛盾。前に進み続けなければならない。
RubyKaigi Takeout 2020 の感想
思ったより参加人数が少なかった。自分が見たときで、YouTube Live(A) の日本語ページの参加者数は 200〜600ぐらい(ただし他に2チャンネルある)。いずれにしろ YouTube ということで録画を見る人が多そう。
はじめ、1人が趣味で作ったプログラミング言語がいいと思った人たちがどんどんコミッターになったり世界中にコントリビューターが増えたりして開発が進んでいるという現実を目の当たりにして、なんか感動した。言語を作るってすごい。
約1年前、プログラミングの勉強を始めるまで、全く知らなかった世界。自分ももっと勉強していけば、言語開発含めさまざまな OSS に貢献できる可能性がある。少し前の自分には想像すらできなかった。
こうやって、RubyKaigi だったり地域コミュニティだったり、いろんなところで知識・経験を共有しどんどん改善されていく世界がこの世に存在することを知れてよかったと改めて思う。開発してくれている人への感謝の気持ちを常に忘れずに、自分もいずれは誰かの役に立てるように頑張っていきたい。
難しい話は全然わからなかったが、やる気が 100% 上がった。
オンラインのいいところもあるが、オフラインの RubyKaigi にも参加してみたい。