どんな本か
★ロジカルシンキング・問題解決の決定版!
★AI×データ時代の必携書。支持され続けて20万部突破!やるべきことは、100分の1になる!
コンサルタント、研究者、マーケター、プランナー……
生み出す変化で稼ぐ、プロフェッショナルのための思考術
「脳科学×マッキンゼー×ヤフー」
トリプルキャリアが生み出した究極の問題設定&解決法〈圧倒的に生産性の高い人〉に共通する問題設定&解決法
「イシュー」とは、「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であり「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」の両方の条件を満たすもの。
あなたが「問題だ」と思っていることは、そのほとんどが、「いま、この局面でケリをつけるべき問題=イシュー」ではない。
本当に価値のある仕事をしたいなら、本当に世の中に変化を興したいなら、この「イシュー」を見極めることが最初のステップになる。
(Amazon.co.jp より)
なぜ読んだのか
以前からほしいものリストに入れていたこの本。Amazon で kindle 版半額セール(10月29日まで)をやっていたので購入した。ほしいものリストに入れたのは、「圧倒的生産性の高い人」になりたいと思ったからだ。
昨日読んだ『王様の速読術』に書いてあった以下を踏まえ、読む前に自分なりの目的を設定した。
- 大事なのは「速く読む」ことではなく、「短時間で必要な情報を獲得する」こと
- 目的意識を持って主体的に読書することが何より大事
自分がこの本を読む目的・この本から得たいこと
- イシューとは何か知る
- イシューの見極め方を知る
- イシューの解き方のヒントを得る
- 生産性を高める方法を知る
大事だと思ったことをメモ
悩まず、考える
- 悩む = 答えが出ない
- 考える = 答えが出る
- 仕事で悩むことは時間の無駄
- パーソナルな問題を除いて、悩むことには一切意味がない
- 常識を捨てる
- 「問題を解く」より「問題を見極める」
- 「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」
- 「知れば知るほど知恵が湧く」より「知り過ぎるとバカになる」
- 「1つひとつを速くやる」より「やることを削る」
- 「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる」
イシューとは何か
- イシュー(issue)の定義(以下の2つの条件を満たすもの)
- 2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
- 根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題
- イシュー度
- 自分にとってこの問題に答えを出す必要性の高さ
- 解の質
- そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い
- 「イシュー度」の低い仕事の価値はゼロに等しい
イシューの見極め方
- イシュー度が高いか
- 自分にとってこの問題に答えを出す必要性の高さ
- 答えが出せるもの、白黒はっきりつけられるものか
- 明確な仮説を立てられるか
- イシューと仮説を「言葉」として表現することにこだわる
- 問題と言われることが100あるうち、今答えを出すべき問題は2つか3つ
- そのうち答えが出せるものは半分。つまりイシューは1%しかない
イシューの解き方のヒント
- 大きなイシューは「答えを出せるサイズ」に分解する
- ダブりもモレもなく
- 本質的に意味のあるかたまりで
生産性を高める方法
- 「生産性」の定義
- どれだけのインプット(投下した労力と時間)で、どれだけのアウトプット(成果)を生み出せたか
- バリュー(価値)のある仕事とは、「イシュー度」と「解の質」がいずれも高いもの
- いくつもの手法をもつ
- 一つの方法がうまくいかなければ、さっと他の方法に切り替える
- 一つに固執しないこと
- 回転率とスピードを重視する
- 丁寧にやり過ぎると、スピードだけでなく完成度まで落ちる
- 60%の完成度の分析を70%にするためにはそれまでの倍の時間がかかる
- 60%の完成度の状態で再度はじめから見直し、もう一度検証のサイクルを回すことで、80%の完成度にする半分の時間で80%を超える完成度に到達できる
所感
この本から自分が受け取った一番強いメッセージは、「悩むな、考えろ」。
プログラミングの課題でも、一人で悩んで一歩も進めなくなることが何度かあったので、ハッとした。悩むことと考えることの違いは、答えが出るのか出ないのか。答えが出ないことをいくら悩んでも意味がない。
まず、イシューを見極め、答えが出せるサイズまで分解し、イシュー度の高いものから取り組んでいく。
こう書くと簡単そうだが、多分最初は難しい。1年ぐらいかかると書かれていた。「イシュー」が何かを考えるだけでも意味はあると思うので、実践できるところからやっていきたい。
速読の話
30分と時間を決めて読み始めたのだが、気になったところを精読したりメモしたりしていたら結局1時間半くらいかかった。でも、1冊に何日もかけるのが普通で、そのうち他の本に手を出してしまい読み終わっていない本が積み重なっていた今までの自分と比べたら、1日で1冊読めただけで奇跡!
この本から学べる内容はもっとたくさんあると思うが、今回の自分なりの目的以外の部分は必要になったとき読み返せるようインデックス読みをした。この本にも、“脳は脳自身が「意味がある」と思うことしか認知できない。” とあり、今自分が興味のあることや理解できるレベル以上の部分は、読んでも時間がかかるばかりでほとんど頭に残らないと思う。
インデックス読みは『王様の速読術』に掲載されているものではないが、“自分に合う方法を探すことが大事” ということで、取り入れている。
(参考:学習を加速させるインデックス読書術 - Qiita)
『イシューからはじめよ』の中でも、“丁寧にやり過ぎると、スピードだけでなく完成度まで落ちる” と書かれていたので、短時間で3回読む(見る)「王様の速読術」は的を射ていると思った。
自分が読んだのは電子版だったので、最初に「表紙や帯を見る」というのができない。代わりに Amazon の商品説明を読んでみたのだが、要点がズバリ書かれていて驚いた。これまで全然気にしていなかった。それを踏まえた上で読んでいくと、本の全体像もわかりやすく理解が進んだ。
王様の速読術、使える。